お姉ちゃんの憂鬱
□暴走妄想
その後、放課後メガネに呼び出されたと思ったらまどかの進路希望が提出されたということでなぜか褒められた。
「テストもがんばったしな。赤点逃れたじゃねぇの。」
「むしろ平均越えをしたあたしすげぇ。」
「おー、すげぇすげぇ。俺からのご褒美としてこれをやろう。」
そう言ってあたしの頭に乗せられたものはお菓子の箱。
「え、もらっていいんすか?」
数あるスティックタイプのチョコ菓子の中でこれが一番好きなんだよ。
だって最後までチョコたっぷりだもんよ。
「どうぞ。三船にはいろいろ世話になってるしな。」
「世話?なんてしてませんよ?」
「クラスになじんでなかったあいつらをまとめ上げた大物が何を言っているんだ。」
「ただ友達になっただけですから。世話とかじゃないです。」
「まぁ、そうだわな。…で、そのお友達は今そこにいるわけな。」
「はい、なんかいかがわしい気配がするっていって覗くっていってました。話しは聞かないらしいので大丈夫ですよ。」
「いかがわしいって…オレ信用ねぇのな。」
「さぁちゃんがそう言う話好きなだけですよ。禁断の恋とか背徳とか。」
「え、オレってそう言うのの対象として見られてるってことかよ。」
「だって先生胡散臭いし。」
「それ言うのお前らだけだからな。他の生徒には爽やかイケメンでとおってんだから。」
「でも実際胡散臭いんだからしょうがないじゃないですか。」
「お前よく本人を目の前にして胡散臭いとか言えるな…」
「先生ヲ信頼シテル証デス。」
「棒読み甚だしいぞこら。」