お姉ちゃんの憂鬱

「ん。お前にそう言ってもらえると、なんかすげー安心するわ。」


ニッコリ笑ったメグにあたしも笑顔を返す。




「あの先輩とか先生みたいな人もきっとこれからたくさん出会うと思うけど、同じくらいメグの中身を見てくれる人とも出会えるはずだよ。

あー…でもそうしたらメグは人気者になっちゃってあたしたちと遊んでくれなくなるかもしれないな。」



「それはねぇよ。てかお前よくそんな恥ずかしいことすらすら言えるな。」


「んもうメグったら照れちゃってー!あたしにとってこれは恥ずかしい部類には入らないから!」


「あぁそっか。お前には『面を上げい』と『やめたまえ』のシリーズがあるもんな。」


「だからシリーズ化しないでってば!!……てかやめたまえって聞こえてたのかよ!聞こえてたんならさっさとやめろよ!!」



「いやなんか動き出したら止まれなかった。」


「メグが止まってくれてたらあそこまでの羞恥には襲われなかったと思うんですけど!」


「それは悪かったって。帰りにアイスおごってやるから許せ。」


「寒いわアホ!」



1月の寒空の下、二人で笑いながら戦っていると、カシャリとiPhone特有のシャッター音がした。

音がした方に目を向けるとやはりと言うかなんというか、まどかとさぁちゃんと直くんがいた。お前らホント仲良しな。



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