お姉ちゃんの憂鬱

「あ、でもお前らがセットだと一緒に組んでくれるやつがいねーか。」



ぼそっと呟いたメガネの言い分は、こんな面倒臭い3人組と同じ班になってくれるやつはいないということなんだろう。

まぁそこはあたしも否めない。


目が合えばケンカになるなんて、そんな班あたしだってお断りだ。

もう入っちゃってるけど。



「誰かいねー?こいつらと同じ班でやってける勇者。」



このメガネ、自分で3人セットとか言っておきながら随分な言い草だ。

勇者ってなんだあたしたちはモンスターか。



「てかもうほとんどみんな組み終わってるな…。」



たしかに周りを見ると5、6人塊が教室内に出来上がっている。

2人がケンカしている間に流れに乗り遅れたらしいあたしたちは完全にあまりモノだ。



「じゃあもうお前らあまりモノ班でいいか。吉岡、直江、お前ら2人とも余ってんだろ?こいつらと組めよ。」




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