お姉ちゃんの憂鬱

「ちょっとね。飴が果たして主食になり得るのかってことについてみんなで考えてた。」

「いやそれ絶対ウソでしょ。」


なぜばれた。
考えてたのはあたしだけです。



「山城さんがやらかしたんだよ。」

「山城さん?!あのお美しい編入生様か!」



最近のおバカさんのお気に入りは山城さんだったりする。

こいつはいつだってお気に入りのかわい子ちゃんを見つけては、どうしたらものにできるかとあたしに相談してくるのだが、正直ウザくて仕方ないわけで。


無駄に顔の良い幼馴染はちょっと本気を出せば簡単にかわい子ちゃんとお友達、果ては恋人同士になれるのだ。


そうなるとあたしへの報告、相談の時間は心底無意味な時間の使い方である。




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