幼馴染み、卒業。
高校一年生

初恋。

「みぃ〜らぁ〜!」


「いまいくぅ~。」



いつものように君が迎えに来る。


君が迎えに来てから私のやるコトはたぁっくさん。


ほとんど切ったことのない、長い髪を後ろで結び、前髪をピンでとめる。


クローゼットを開けてお気に入りのワンピースを選ぶ。



たまに、お母さんの口紅を塗ってみたり。


「お待たせ〜ぇ」



「みらちゃんおそぉーい!」



いつも君を待たせる。



これが私の日課。



「ねぇ。みらちゃん、どこ行く?」


「海!」



「えぇー。いっつも海ばっかりぃー。それに、昨日みらちゃんシューちゃんに怒られたでしょー?」


シューちゃんってのは、私のお母さんのコト。


君は私のお母さんのコトをしゅうちゃんって読んでたね。




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