Love their
ピンポーン…



玄関のチャイムにビクッとした。



心の整理がつかないまま、誰とも会う気になれない。



無視を続けるが絶え間なく鳴るチャイム。




きっと、


里子に違いない。


そう思った。




サトルがここに来させたのか分からないが、



連絡が無かったから。



里子にも昨日の出来事は話されているはずだ。




きっと、2人で話して私に打ち明ける気持ちが固まったんだろうな、そう思った。




意を決してドアの前に立った。




それでも、何を言っていいのか分からない。







気配を感じてか、ドアの前に立ちすくんでいると再びチャイムが鳴った。







レイは一息ついてからドアを開けた。








ドアの隙間から見えたのはやはり里子だった。





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