Love their
こんなにも一人で過ごすのは初めてだった。





彼からも、サトルからも…


連絡は無かった。




このまま、誰とも連絡を取らずにいれば、




ずっと一人のままなのかな。




それでも…いいかな。





一人で生きるのもいいかもしれない。




朝から無性に掃除がしたくなり動き回った。




一人もいいかなって思うのは本心じゃなくて。




何もせずにいると余計に一人を思い知らされるのが嫌だった。





開け放った窓から眩しい位の太陽の光と乾いた風が吹き込む。




フローリングに直に寝そべりながら、頭上に浴びる光の先を目で追った。






彦星に逢えたらいいな…。





光の先に彼の笑顔を見ていた。
< 233 / 274 >

この作品をシェア

pagetop