Love their
悩んで悩んで。




彼へ電話した。





「もしもし…」




普段と変わらない優しい声。




「レイです……」



「…具合はどう?」





「…大丈夫です」




こんなにも近くに彼の声。



貴方に逢いたい!!!





「今から逢えますか…?」


レイは恐る恐る尋ねた。




ほんの少しだけ間を置き彼が言った。




「―いいよ。迎えに行く」








梅雨の中休み。





太陽の陽射しはニュースキャスターを無視して強く照り付けていた。










それは彼と過ごしたかけがえのない1日となった。
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