Love their
レイへ




君がこの手紙を手にしているということは、もう朝が来たということだね。



おはよう。
良く眠る君の寝顔を見ながらこの手紙を書いています。




今日は僕の話を聞いてくれてありがとう。



レイが流してくれた涙は僕がずっと抱えていた闇を一緒に流してくれたようで救われた気がした。


本当にありがとう。




君に伝えたいことがあるんだ。



僕たちにとってとても大事なことであり、そして避けては通れないこと。それをこの手紙で伝えることになってしまって心から申し訳なく思っている。



どうか許して欲しい。




ただこれだけは先に言いたい。




君を心から愛している。



初めて君を見た時から僕は君に恋をしたんだ。



レイも僕を愛してくれた。


運命なんて今まで信じたことはないけれど、レイとの出会いは運命だった。
そう信じている。




僕が今から伝えることを君に伝えなければいけないと知った時、


僕たちは出会うべくして出会ったのであれば、運命なんていらないと思った。




運命なんてやっぱり残酷なもので、絶対変えることが出来ないから運命っていうんだね。




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