Love their
「同じ思いを持てて、嬉しい、と思う」


レイは彼の言葉に何度も何度も頷いた。



「もう、それ以外は考えないようにした」


コクン…レイは頷く。




私も、もう考えないようにする。



もう、嘘はつけない。



こうして、貴方と居て、もう自分の気持ちを誤魔化せない。




心の中の自分の声にも頷きながら、密着する彼の身体の温度を測った。



熱い、彼の身体。



自分の体温と同化するように溶け込んでいくような感覚に陥る。




互いの気持ちが一緒になって、体温までもが触れる全ての肌から行き来し合う。



一緒になるってこういうことなんだ…。





好き。



好き、でたまらない。



それ以上の言い方があるなら誰か教えて欲しい。



今までに味わうことの出来なかった新しい感覚に、



レイは身動き出来ずに抱かれていた。




そして、かれの腕が緩み、ふと顔を上げた。



彼の目に吸い込まれそうになり、そっと目を閉じた。


重なる唇を感じて身体の力が抜ける。


すくうように彼の腕がレイを再び抱き、一瞬離れた唇から互いの吐息が絡み合う。



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