Love their
ホットにすれば良かった…。


ストローから口の中に流れてくるコーヒーは涼しい中に余計に冷たく感じた。


とりあえず、諦めて携帯を開けた。


七色に点滅するランプは恐らく昼からだろう。


昨日からほったらかしだったのもあって充電が2つしか灯っていなかった。


不在着信はサトルが1件。つい5分前だった。


歩いていて気がつかなかったようだ。


メール画面を開き、確認する。


サトルからが3件。
里子からが1件。


里子からは、『あれからどう?』と意味深なメール。

彼のことだろう。


サトルからは同じような内容ばかりだった。

『電話出ろよ〜』

『どこに居んの?』

『今日、飯行く〜?』


絵文字も使われたサトルからのメールを確認した後レイは軽くため息をついた。

男の絵文字だらけのメールはあんまり好きじゃない。

後は彼、三浦さんからのメールが1件も無かったのに少し期待していた自分にガッカリしたのだった。


昨日、メール交換したんだけどな…。



レイは氷と混じって更に冷やされたコーヒーを少しだけ口に含んだ。


私だって今メールするなら何打っていいか分かんない。
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