Love their
「ああ、そのつもりだったよ」


「今日はお酒パスね」


「何?二日酔い?」


「…まぁ、そんなとこかな」


向かい合ったままたわいのない会話をする。


今日も、本当は真っ直ぐ家に帰りたい気分だったが、そういう訳にもいかないようだ。


あんまりサトルをないがしろにすると態度でおかしいと思われてしまう。


頭の中で冷静を装って考えながら、またストローを口に加えた。


「そうそう、今日先生がレイに宜しくって言ってたぞ」


「ふーん」


「今から会うって言ったらそう言ってた。それにしても相変わらずあの先生も男前だよな〜」


「会うとか言ったの?」


「あぁ、宜しくって言われたから今からって…」


「別に会う約束してないじゃん、勝手に言わないでよ」

思わずムッとしてサトルに唇を尖らせて言った。


サトルと会っているなんて何だか知られたくなかった。


彼も当然分かっていることだけど、事細かくサトルとの会う日まで知られたくなかった。


「え〜別にいいだろ?……何お前、もしかしてアイツに惚れてんの〜??」


サトルが冗談混じりにオレンジジュースを飲みながら上目遣いで嘆いた。

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