十人十恋
『愛に触れると誰でも 詩人になる』




女神だと思った。






うさぎみたいな白い肌に



大きな黒目がちの目。



ちいさな桜色の唇。



りんごのように頬を赤く色づけ、



遠慮がちに、




だけど


小さく口角をあげて微笑む彼女を




俺は女神だと思った。





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