深い闇の中から
自分の居場所がない、そう感じる。
「いい加減にしてくれ」心の中で叫んだつもりが、誰にも聞こえないくらいの声で出してしまっていた。
いっその事、この家から出ていきたい。
誰にも会わない、自分一人で心地の良いところに行きたい。
けれども、何かできる訳でもないし、この部屋の心地良さからは、離れたいわけでもない。
何か良い方法がないだろうか…
何も思い付かないので、今日は諦めて寝ることにした。
それから数日、今日も部屋の外では、二人の言い争いは続いていた。
しかし、今日は何だか様子が違うみたいだ、少し気になったが、気にせずに、カーテンを開けることにした。
雨雲の空を見上げぼーっとしてみた。
しばらく周りを見渡していると、パッと目につくものがあった。
四角くてガッチリとした黒い物が、雨ざらしにあいながら向かいの家の、ゴミ捨て場にポツンと置かれていた。
「なんだろう?大きなトランク見たいだけど」
よく見てみると、四角くてガッチリとした黒い物は、どう見てもトランクだった。
「大金なんか入っていたりして?」
久しぶりの感覚だ、大金何かで欲する何て、自分も馬鹿な人間だと感じた。
しかし、押さえられない気持ちが、鈍った足を動かして、気が付いたら雨の中トランクの前にたたずんでいた。ここまで来る途中、二人の言い争い何かが聴こえては来たが、来ただけであって気にも止めていなかったのだ。
今はトランクを開けたい衝動に駆られていて、周りなんかは見えてはいない。
持ち上げていろんな方向から見てはいるが開け方が分からない、それに、後方から人が来ている。
慌てて、トランクを部屋に持って帰ることにした。
「いい加減にしてくれ」心の中で叫んだつもりが、誰にも聞こえないくらいの声で出してしまっていた。
いっその事、この家から出ていきたい。
誰にも会わない、自分一人で心地の良いところに行きたい。
けれども、何かできる訳でもないし、この部屋の心地良さからは、離れたいわけでもない。
何か良い方法がないだろうか…
何も思い付かないので、今日は諦めて寝ることにした。
それから数日、今日も部屋の外では、二人の言い争いは続いていた。
しかし、今日は何だか様子が違うみたいだ、少し気になったが、気にせずに、カーテンを開けることにした。
雨雲の空を見上げぼーっとしてみた。
しばらく周りを見渡していると、パッと目につくものがあった。
四角くてガッチリとした黒い物が、雨ざらしにあいながら向かいの家の、ゴミ捨て場にポツンと置かれていた。
「なんだろう?大きなトランク見たいだけど」
よく見てみると、四角くてガッチリとした黒い物は、どう見てもトランクだった。
「大金なんか入っていたりして?」
久しぶりの感覚だ、大金何かで欲する何て、自分も馬鹿な人間だと感じた。
しかし、押さえられない気持ちが、鈍った足を動かして、気が付いたら雨の中トランクの前にたたずんでいた。ここまで来る途中、二人の言い争い何かが聴こえては来たが、来ただけであって気にも止めていなかったのだ。
今はトランクを開けたい衝動に駆られていて、周りなんかは見えてはいない。
持ち上げていろんな方向から見てはいるが開け方が分からない、それに、後方から人が来ている。
慌てて、トランクを部屋に持って帰ることにした。