Love it.
くいっと顎を持ち上げられたかと思えば、目の前にあったのは真っ赤に染まった当麻さんのムスッとした顔で。
「そーいうこと言うと本当に我慢出来なくなるからやめろ」
ぶっきらぼうにそう言うと、ほっぺたをギューッとつねられた。
「いたたたたた!!」
「俺は帰る」
頬を押さえるあたしからさっさと離れてしまう当麻さんに、慌ててあたしも帰り支度を始める。
「ちょちょちょっと待ってください!!」
「ほんと忙しないウサギ。いや……愛未」
あわあわしながらバッグに荷物を詰め込んでいたあたしは、ピタリとその動きを止める。
今、初めて名前で呼んでくれた……。
彼を見やると、愛おしそうな眼差しであたしを見つめている。
「早く来い。いっぱい撫で回してやるから」
もう抱えきれないくらいの幸福感が沸き上がって、あたしは満面の笑顔で「はい!」と元気な返事をした。
やっぱり、あなたにとってのあたしは、ウサギよりも“好きな女の子”でありたい。
これからも髪を撫でて、心と身体に触れて、
あたしを愛してください──。
+……END☆+
「そーいうこと言うと本当に我慢出来なくなるからやめろ」
ぶっきらぼうにそう言うと、ほっぺたをギューッとつねられた。
「いたたたたた!!」
「俺は帰る」
頬を押さえるあたしからさっさと離れてしまう当麻さんに、慌ててあたしも帰り支度を始める。
「ちょちょちょっと待ってください!!」
「ほんと忙しないウサギ。いや……愛未」
あわあわしながらバッグに荷物を詰め込んでいたあたしは、ピタリとその動きを止める。
今、初めて名前で呼んでくれた……。
彼を見やると、愛おしそうな眼差しであたしを見つめている。
「早く来い。いっぱい撫で回してやるから」
もう抱えきれないくらいの幸福感が沸き上がって、あたしは満面の笑顔で「はい!」と元気な返事をした。
やっぱり、あなたにとってのあたしは、ウサギよりも“好きな女の子”でありたい。
これからも髪を撫でて、心と身体に触れて、
あたしを愛してください──。
+……END☆+