Love it.
ボサッと乱された髪のまま、本日三度目のキョトンをするあたし。
「キレーな髪が台無しだな。さっきの仕返しだ」
そう言って意地悪っぽく笑う彼に、あたしの胸がキュンと音を立てた。
髪を撫でられた感覚と、初めて間近で見た無邪気な彼の笑顔は、その後しばらく忘れることが出来ず。
長いこと続くことになるあたしの恋は、この瞬間に始まったのだった。
顔もスタイルも、どちらかと言うと幼くて、特に自慢出来るような容姿ではないあたしだけれど、一つだけ誇れるものがあった。
それが、この髪の毛。
くせがほとんどないストレートで、友達からは“触りたくなる髪”だと言われるし、美容師さんからも褒められたりする。
それを、当麻さんが何気なく“キレーな髪”と言ってくれたことが嬉しかった。
今まで言われてきたセリフも、彼に言われるとまったく違う重みがあるような気がした。
だったら、少しでも魅力的な子だと思ってもらえるように、もっと綺麗にしようか。
この肩につくくらいのセミロングの髪をもっと伸ばして、ちゃんとトリートメントもしようかな。
それで、もしも意識してもらえたら……
ウサギ扱い大歓迎。
もう一度、あなたの手で髪に触れて、撫で回してほしいよ。
「キレーな髪が台無しだな。さっきの仕返しだ」
そう言って意地悪っぽく笑う彼に、あたしの胸がキュンと音を立てた。
髪を撫でられた感覚と、初めて間近で見た無邪気な彼の笑顔は、その後しばらく忘れることが出来ず。
長いこと続くことになるあたしの恋は、この瞬間に始まったのだった。
顔もスタイルも、どちらかと言うと幼くて、特に自慢出来るような容姿ではないあたしだけれど、一つだけ誇れるものがあった。
それが、この髪の毛。
くせがほとんどないストレートで、友達からは“触りたくなる髪”だと言われるし、美容師さんからも褒められたりする。
それを、当麻さんが何気なく“キレーな髪”と言ってくれたことが嬉しかった。
今まで言われてきたセリフも、彼に言われるとまったく違う重みがあるような気がした。
だったら、少しでも魅力的な子だと思ってもらえるように、もっと綺麗にしようか。
この肩につくくらいのセミロングの髪をもっと伸ばして、ちゃんとトリートメントもしようかな。
それで、もしも意識してもらえたら……
ウサギ扱い大歓迎。
もう一度、あなたの手で髪に触れて、撫で回してほしいよ。