カラス
でも、ここに住むのは確かにヤダ。
…ここは、悲鳴が聞こえるんだ。
拷問されている人の悲鳴が。
夜になると、拷問がひどくなる。
だから、悲鳴も大きくなる。
「…わかったよ」
「じゃ、早速行くか」
「…その荷物は、そういう為ね」
大きな荷物を持っていたから不審に思っていた。
でもその中身は、居候する為のものだとわかった。
「なあ、お前の家どこ?」
「ここから1時間はかかるよ?」
「で、どこなんだよ」
「…東の隣接県のすぐとなり」
「の?」
「……3丁目」
「了解、タクシーで行くぞ」
私たちは建物を出てタクシーが止まってる所まで行き、私の家に向かった