誰もしらない世界
男(今度、君に是非お話ししたいことがあるんだ。よければ今度お話しがてらにお茶でもしませんか?)

歩はその男と約束をとりつける。
約束の日、歩は喫茶店でしばらく男を待っていた。
暇潰しにケータイを開くと藤田からメールが入っていた。

[今日店に行くから。歩さんに話さなきゃいけないことがある。]

藤田のメールにはそうかかれていたが、歩は大した事じゃないだろうとメールの画面を閉じた。
すると、しばらくして男がやってくる。

男(ごめんね、待たせたね。)

歩(いえ、いまきたばかりです。)

男(そう、ならよかったよ。そうだ。僕の本当の名前を教えてなかったね。)

そう言い、男は名刺を差しだした。
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