誰もしらない世界
お金と現実逃避
歩がその店で働きだして、今までに手にしたこともない額を稼ぐようになった。
多いときで一晩で20万近く、少ないときで5万くらいだった。
今まで欲しかった物は何でも手に入るようになっていた。そんなある日、歩はある客に言われた一言を気にしていた。
(君。鼻が、もうすこし綺麗ならよかったのに。スタイルはいいのにちょっと残念)
そんな言葉が脳裏にやきついていた。
その翌日、歩はすませてもらっている男の家で雑誌の美容整形の広告を眺めながら言う。
歩(ねぇ、美容整形ってどうかな)
男はタバコを吸いながらあぐらをかいてめんどくさそうに返事をする。
男(したけりゃ、すれば?ブスよりマシだ。みてみろよオカメを。)
そういってキッチンで洗い物をする女を指さした。
その女のアダ名はオカメ。オカメにそっくりだった。
男(あんなブスに生まれたら、ソープにも売れねえ)
歩は何て言って言いかわからない複雑な心境だった。
あんないわれかたをしても、傷つかないのかな…なんで反発しないんだろう、むしろこの男に忠実に従うオカメの気分が全く不明で仕方がなかった。
歩(ねぇ、斎藤さんは整形しないの?)
男(あ?バカやろー。俺は男だから金があればいいんだよ。さっ、今日ものみにいくかな。)
そう言い男は身支度を始めた。
多いときで一晩で20万近く、少ないときで5万くらいだった。
今まで欲しかった物は何でも手に入るようになっていた。そんなある日、歩はある客に言われた一言を気にしていた。
(君。鼻が、もうすこし綺麗ならよかったのに。スタイルはいいのにちょっと残念)
そんな言葉が脳裏にやきついていた。
その翌日、歩はすませてもらっている男の家で雑誌の美容整形の広告を眺めながら言う。
歩(ねぇ、美容整形ってどうかな)
男はタバコを吸いながらあぐらをかいてめんどくさそうに返事をする。
男(したけりゃ、すれば?ブスよりマシだ。みてみろよオカメを。)
そういってキッチンで洗い物をする女を指さした。
その女のアダ名はオカメ。オカメにそっくりだった。
男(あんなブスに生まれたら、ソープにも売れねえ)
歩は何て言って言いかわからない複雑な心境だった。
あんないわれかたをしても、傷つかないのかな…なんで反発しないんだろう、むしろこの男に忠実に従うオカメの気分が全く不明で仕方がなかった。
歩(ねぇ、斎藤さんは整形しないの?)
男(あ?バカやろー。俺は男だから金があればいいんだよ。さっ、今日ものみにいくかな。)
そう言い男は身支度を始めた。