誰もしらない世界

側近の男とれいかの死体を目の前にした杉浦は静かにその場を去り、黒塗りの車に乗り込んだ。

車の中で杉浦は自分の部下に電話をかける。

杉浦「死体の処理はせずに放っておけ。心配しなくてもそのうち発見される。」

翌日、ビルの清掃をしにきた掃除のおばさんがエレベーターのボタン付近についた汚れに気がつく。

掃除のおばさん「全く、またこんな汚れ残して。」

そうやってボタンを拭くとエレベーターが一階へと降りてきた。

掃除のおばさんは一人でぶつぶつ言いながらせっせとボタンを拭きながら、一階へと降りてきたエレベーターのドアが開くと同時に悲鳴をあげた。

掃除のおばさん「うわぁぁ！」

そう言ってその場から逃げ出し、通行人へと助けを求める。

掃除のおばさん「け、警察よんで！あのビルに死体がっ！」