誰もしらない世界
繁華街はいつもと変わらない賑わいだった。
歩は自分が輝いていた頃、この街の真ん中で光輝く宝石だった自分をおもいだす。
道をすれ違う黒服やドレスをきた女たちは歩の姿なんて気がつかない。

歩(懐かしいな…私もあんな風に宝石のように輝いていたのにね…)

自分の顔をビルのガラスに映す。

歩(私の顔、なんだか前みたいに艶がないのね。こんなにつかれてしまったのか…)
歩はそんな風に思った。
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