誰もしらない世界

ある日のこと、残業で遅くまで会社に残ることになった歩は一人もくもくと仕事をしていた。

歩(ひゃー、終わらない。帰れないー泣)

独り言を呟きながら、書類の作成におわれていた。
ふと、時計に目をやるともうすぐ終電の時間が近くなっていた。

歩(えー、今日も…終わらないよー。最悪だよー。)

そのとき、ふと背後から気配がしたので振り向くと、浩介がいるではないか。

浩介(あれ？まだ仕事してたの？)

歩(全然終わらなくって)

浩介(そうなんだ、てつだってあげるよ！)

歩(え、大変なんでいいですよー汗)

遠慮している歩を無視するかのように浩介は隣のデスクに座る。

浩介(まぁ、いいじゃん！早く終わらせようぜ！)

そう言い、資料の半分以上をあっとゆうまに終わらせてしまった。

歩(えー早すぎですー感激！ありがとうございます。)

浩介(いいって！あ、ご飯でも一緒に食べようよ！)

歩(でも、電車が…あ、やっぱりまぁいっか。行きましょ♪)

会社を二人は、あとにする。