誰もしらない世界
ガチャン…扉があくと、びっくりして歩は振り返る。
男とオカメが帰ってきた。

歩(おかえり。)

テレビを消そうとすると、斉藤が、笑いだす。

斉藤(はははは!葵ニュースになってる!ざまぁみろだ!)

人を一人殺しても笑っている神経が理解できなかった。
オカメも合わせて苦笑いをしている。
男(オカメも今日から、SMクラブに入れてやった。こんな、ブス、ソープにも売れねぇからな。歩、お前も稼いだ金よこせよ?)

歩(いや!)

とっさに歩は答えてしまった。
すると、男は血相をかえる。

斉藤(お前も葵みたいになりてぇのか?)
男は近づいてくる。
歩(や…なりたくないで…す。)
歩に男が近づいてくる。

キャー
そう言って男をつき倒した。

男はイライラして歩になぐりかかった。

歩(痛い!わかった!わかったから。今日のお給料渡すから。)

そう言うと、男はご機嫌になった。そして、一言歩に言う。
斉藤(テメーは、俺の商売道具以外のなんでもねぇ。言うことだけ聞いときゃ命は奪わない。)

歩は固まった。そして

歩(はい…)

そう返事をした。
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