誰もしらない世界

れいかは口の前に指を添えて考える。

れいか(あのね、折りいったこと聞きたいのだけど、歩ちゃん斉藤さんのこと何かいってなかった…?例えば、そこをやめられないとかで憎んでたとか…)

オカメは少し固まる。
言ってしまってもいいものかと迷った結果口を開く。

オカメ(えっと…その、死んだ女の子の一件があってからは、ずっと悩んでて、私にちょっとなんとかするから待っててみたいには言われました。)

れいかはそのオカメの言葉で自分の直感通りだと悟り始める。

れいか(あのね…オカメちゃん、もしかして、斉藤さんを殺したのって歩かも知れないわよ…)

オカメ(え…)
オカメは口に手を当て、驚きを隠せない。まさか歩がそんなことするはずがないと思ってしまうのだ。