誰もしらない世界

翌日も、よく翌日も、オカメはどうしてもれいかの言う言葉が、忘れられずにいた。

歩の裏に杉浦という男がいる。ケータイを見たらわかるわよ。

オカメは杉浦と歩の関係が気になって仕方がなかった。
翌日の晩、オカメは歩が仕事から帰宅してソファーでくつろいでいる時にふいに歩に問いかける。

オカメ(ねぇ、歩ちゃん？杉浦さんって歩ちゃんの彼氏なの？)

歩(え…あーうん。そうだよ…一応ね。)

オカメ(そうなんだ)

歩(どうかしたの？)

オカメ(いや、歩ちゃん。前よりイキイキしてるし、なんか凄く変わったなって)

歩(あはは！何いってるの？私は変わってないよ！)
そう今までに杉浦とあってから変わった現実をひたかくすかのように歩は笑ながら話をする。そしてまた、その裏側で一人歩は杉浦との関係に疑問を感じていた。