誰もしらない世界
30分後、杉浦の自宅のチャイムがなる。

ピンポーン。



杉浦(上がってこい。)
杉浦はインターフォンで部屋へとその男を招き入れる。
その男は少し怯えながら杉浦と向かい合ってソファーへと座る。

男(き、今日はどんな要件ですか…)
男は怯えながら言う。

杉浦(俺の代わりに、一人の女を始末しとけ。)
杉浦はソファーへと浅く腰かけて、サラリとその言葉を発した。

男(は…はぁぁ?こ、殺せぇ?)

男は吃りながら動揺して聞き返す。

杉浦は膝の上に肘をつき手を組み、その男を睨みながら言う。

杉浦(できないのか?)

男はその言葉に震え上がる。

男(は…はぁぁ?で、出来るわけないだろう。急に呼び出しといて…そ…そんな、出来るわけないだろう。)

そう吃りながら言う男に杉浦は言う。

杉浦(できないのか?)

そうもう一度男を睨みつけると、男は返事をする。

男(で…できます…や、や、や、やります。)

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