誰もしらない世界
よく翌日、その男は杉浦の借りている歩とオカメの住むマンションへと向かう。

ピンポーン。

オカメ(はぁい。)

男(ガスの点検に来ました。)

オカメ(あ、はい。今あけます。)

男は玄関へ立ち、右手の後ろにナイフとロープを隠し持っている。
オカメが玄関のドアを開けようとすると、男は勢いよくオカメの腹のみぞおち部分にナイフを突き刺した。

オカメ(うっ…!)

男はオカメの口を塞ぎ、玄関の中へ入り込む。
背後に周り、先程手に持っていたロープでオカメの首をグッと勢いよく締めた。
オカメはうなだれて、玄関にたおれこんだ。

男はオカメを完全に殺害したことを確認すると杉浦に電話をかける。

男(はぁ…はぁ…や、やりました。)

杉浦(遺体はそのままにしとけ。後はこちらで始末しておく。お前はその女のケータイを俺の所に持ってこい。)

男(は、はい。)
男は動揺しながらリビングへと向かい、オカメのケータイを見つけ、自分のポケットにしまいこみ、そのまま玄関を後にした。
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