誰もしらない世界
れいかの客(まぁ、いいよ。仕方ない。今日の所はれいかも不機嫌なようだし、帰るとするか)

そう言い、男たちは店を後にする。

藤田は帰宅した後、何故か無性に歩のことが気になって仕方がなかった。
歩の連絡先にメールを入れる。

[今日はどうもありがとう。あまり話せなかったので、次回食事でもどうですか?]

そうメールを打つが、歩からはメールの返事はすぐには届かなかった。
一方、歩は仕事の後にいつものように杉浦の部屋へと泊まっていた。

歩はソファーでくつろぎながら杉浦へと話しかける。

歩(ねぇ、ごはん食べてくれた?)

杉浦はキッチンでタバコを吸いながら答える。

杉浦(美味かったよ。)

一言そう言い、タバコの煙を燻らせる。

歩(また、作るから。)

杉浦(あぁ。)

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