誰もしらない世界
どうして私の作った料理がそのまま捨てられているんだろう…美味しいって言ってたのに…
歩は悲しい気持ちになった。

口に合わないなら合わないっていってくれればいいのに…
そう歩は、思ったが、杉浦の事だ。きっと忙しくて食べれなかったからきっとあんな嘘をついたのかもしれない。そう自分に歩は言い聞かせた。

歩は気を、まぎらわすために机に置いてあるケータイからメールの画面を開く。
すると藤田からメールが来ていた。

[良かったら食事に行きませんか]

歩はそれを見て返事を返す。

[私、これでも売れっ子なの。だから、同伴してくれるなら食事にいくよ。]
藤田があまりお金をもってなさそうだったので、歩は足元を見て返事を返すと、予想外の答えが藤田から返ってきた。

[同伴でもいいですよ。お店にも行きますし。]

歩は内心ラッキーと思い、同伴の約束を取り付けた。
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