【完】それでも、あたしは君が好き。

好きになれたら






あたしはその日の放課後、
三汐くんを中庭に呼び出した。



「……ごめんお待たせ。」


「三汐くん。ごめんね。
来てもらって……」


「いいよ」




三汐くんはあたしの目を真剣に見つめる。



よし。言おう……



「……三汐くん。あたしでいいの?
本当に……」


「え?」


「付き合うのがあたしで、
いいの……?」



あたしは俯いてそう尋ねた。



「…当たり前だろ?北村さん」


< 111 / 308 >

この作品をシェア

pagetop