【完】それでも、あたしは君が好き。






そう言いながらあたしを
宝物みたいに優しく抱きしめてくれた。



三汐くんの腕は暖かくて、優しくて。




「……北村さん。俺の彼女になってくれますか?」




その質問にあたしは



「うん」そう答えた。



三汐くんの顔がだんだん近づいてくる。


あたしは怖くて目をぎゅっとつむった。



「……?」



頭をポンと叩いた三汐くん。



「しないよ…!北村さんのペースでいいからな?」


そう言って微笑んでくれた。




あたしは三汐くんの彼女になった。



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