【完】それでも、あたしは君が好き。
「どこ行きたい?」
そう聞いてくれる三汐くんは
あたしの歩くスピードに
合わせて歩いてくれる。
「えっと、お腹空いた…かな?」
「そっか!じゃあ、先に何か食べよう」
そう言って食べ物を売る屋台を探してくれた。
「あったよ。たこ焼きとか、
お好み焼きとか、焼きそばも」
「…じゃあ…焼きそば食べたいかなっ」
あたしは三汐くんにそう答えた。
「わかった。そこのベンチで待ってて?
俺買ってくるね」
そう言ってあたしの元から離れた。