【完】それでも、あたしは君が好き。
涙のわけ
2人の間が気まずくなった時、
タイミング良く、
空がきらきらと光った。
花火が上がったのだ。
「あ、花火だ。愛結、近くに見に行くか」
「あ、うん」
陸はきっと気遣ってくれてる。
あたしは頷いて陸の手を握った。
少し勇気のいる行動だったけど、
陸はあたしの手を握り返してくれた。
「………行こう」
そうあたしだけに聞こえる声で囁いた。
そして、花火がよく見えるスポットまで
並んで歩いた。