【完】それでも、あたしは君が好き。
そんなことを心の中で言いながら、
肉じゃがを3等分し、
あたしたちはお父さんの帰りを待たずに
夕飯を食べた。
「んーっ!美味しかったあっ!
ごちそうさまっ!」
「……美味しかったね。ごちそうさまっ」
「あ、置いといて?アヤがするから!」
彩音は、洗い物をしようとしたあたしに
そう声をかけてくれた。
あたしは「ありがとう」といって
リビングを出、部屋へ向かった。
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