【完】それでも、あたしは君が好き。
「愛結…今日はもう帰る?」
少し落ち着きを取り戻したあたしに、
莉生ちゃんが話しかけてくれる。
「…ううん今日は楽しむよ」
あたしは思いっきり楽しむことにした。
もちろん、陸と居るのは、
比呂のことを考えてしまう罪悪感で
胸が痛いけど、
陸があたしを好きだって言ってくれることを
いいことに、
それを利用してたから
今日は比呂の事を考えずに、
陸を見る。
「うん。それじゃ、待たせてるから
行こうか!」
莉生ちゃんはあたしの手を引き
歩き出した。