【完】それでも、あたしは君が好き。





「あ、愛結、そういえば
三汐とはどうなった?」


「え?陸と…?と、特に何もないよ…」



陸とは…

あれから全く会わずに、
夏休みの終わりを迎えちゃった…


あの日、肩に手を置かれた日、
あたし、陸にすごく迷惑をかけてるんだと
改めて気づいた。



夏祭りの日もそうだけど、
あたしはいつも遅れて気づくの。


誰かに迷惑をかけてから
気づくの。



「愛結?なんかあったの?
三汐とさ。」


「…迷惑かけてるなって思っちゃって。
ま、付き合う前から
少し迷惑をかけてるなとは
思ってたの。」




< 145 / 308 >

この作品をシェア

pagetop