【完】それでも、あたしは君が好き。
「お姉ちゃん?帰ってるの?」
階段の下からそんな叫び声が
微かに聞こえて、
あたしは1階へと降りた。
「…うん帰ってるよ。
おかえり彩音。」
「ただいまっ」
ニコッと太陽みたいに明るく微笑む彩音に
あたしは少しだけ元気をもらった。
「…お姉ちゃん、顔色良くないけど、
何か考え事?それとも、しんどい?」
「え?ううん何でもないよ
気にしないで!
さて、夕飯作るか!」
あたしはガッツポーズをして、
リビングへと入った。
そして、レシピ本を開き、
彩音と何を食べるか考えた。