【完】それでも、あたしは君が好き。




「あー腹減ったー」


「莉生ちゃん…女の子なんだからさ
さすがに廊下で叫ぶのやめようよっ」


あたしはすこし焦りながら
莉生ちゃんに伝える。



「…これから売店に行けんだよ?
もうハッピーじゃんっ!!」



こりゃダメだ……


あたしの言うことを
聞かずに階段でもずーっと
腹減ったーを連発した莉生ちゃん。



まぁいっか…これが莉生ちゃんだしね。


なんて思いながら
階段を降り切ったあたしたちの後ろから



「…あの…」
と可愛らしい声が聞こえた。



「え?」


「北村さんですよね?」





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