【完】それでも、あたしは君が好き。
「げっ!西山!」
莉生ちゃんはそう言ってとても嫌そうな顔をした。
「…そうだけど…どうかしたの?
西山さん」
あたしはそう西山さんに尋ねた。
「あたし先行くぞ?」
莉生ちゃんはさっさっとその場を去って
売店に向かった。
「…話したいんです…」
制服のスカートの裾を掴み、
もじもじと言う可愛い西山さん。
「いいよ…?でも、お昼買ってないから
屋上とかで待ってて?」
あたしはそう言って、
走って売店へ向かった。