【完】それでも、あたしは君が好き。
「…そうかな?」
「てか、西山より遥かに、
愛結のほうが可愛いから!」
そう言ってあたしの頭をくしゃくしゃする。
「やめてよぉ…~
あたしかわいい要素ないから!」
あたしは手を振って否定した。
「まぁとにかく
何してくるか分かんないから、
油断しないようにね!」
と、そう念を押されて
あたしは西山さんの待つ屋上に足を進めた。
階段をすべて登りきり、
屋上の扉を開いた。