【完】それでも、あたしは君が好き。
「お待たせ…西山さん!」
「ううん…突然呼び出しちゃって
ごめんなさい…!」
「いやいや!大丈夫!」
あたしは屋上に無造作に置かれた
青いベンチへ腰を下ろした。
その隣に西山さんも座った。
「…木崎くんと幼なじみなんですよね?」
唐突にそう言われ
あたしは戸惑ってしまった。
「え、あ、うん…」
「北村さんは木崎くんが好きですか?」
西山さんのあまりにも
直球な言葉にあたしは言葉を失ってしまった。