【完】それでも、あたしは君が好き。





“特別”って言ってくれた。



その言葉だけで、

彼女じゃなくても一番そばにいられる。



それだけで……十分……




あたしは笑った比呂をみて
そんなことを考えた。



「そうだよ~あはは
あ、これもらってくね!
おばさんにありがとうって言っといて!
じゃあまた!」



あたしはそう言って
それを受け取り、
比呂に背を向け、家に入った。





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