【完】それでも、あたしは君が好き。
「え……?俺…?」
この日付で俺の日記は書かれていなかった。
日記の最後には
俺宛の愛結からの告白。
びっくりした。
このノートを受け取ってから
俺は書かなかったんだ。
だからノートを見ることもなかった。
何年も前の日記で、
俺は愛結に告白されていたんだ。
「……知らなかった。愛結が俺を幼いながらに
好きだと思ってくれていたなんて。」
俺はノートを閉じて持ち、
ベッドに仰向けになって顔をノートで隠した。
「あの時なんで俺は日記を書かなかったんだろう。」
sideend