【完】それでも、あたしは君が好き。
「好きになりたいの。
あたしをずっと想ってくれていて、
あたしのことを考えてくれて。
凄く感謝してる……
だから…陸と向き合いたいの。」
「俺は、うれしい。そう言ってもらえて。
でも愛結は…………
俺を好きになれないよ。」
陸はそう言って
食べ終えたお弁当箱を持ち
校舎内へ戻っていってしまった。
好きになれない…?
なんで?
どうしてそんなことが分かるの?
あたしはなんで陸を好きになれないの?
「……愛結!居た!もう授業始まるよ?」
「あ、莉生ちゃん」
「何してんのよ!戻るよ!」
そう言ってあたしの手を引っ張る莉生ちゃん。