【完】それでも、あたしは君が好き。
あたしは授業中にも関わらず
自分に問いかけた。
あたし、ホントは何がしたいの?
どうしたいの?
あたしは………比呂と居たい。
スッと出てきた言葉は
これだった。
あたしは比呂と居たいんだ。
比呂とどうなりたいの……?
比呂と…………
比呂の彼女になりたい…………
比呂に彼女がいるからって
この気持ちを隠していたんだ。
ホントはあたし、
比呂と恋人同士になりたかったんだ。
好きなんだよ………
「……き、北村?どうした?
体調悪いのか!?」
あたしは涙をこらえられなくなり、
先生に促されて
保健室へと向かった。