【完】それでも、あたしは君が好き。
確かに罪悪感とか、
自分のもろさを思い知った事とか、
あったけれど、
自分の心の中に“後悔”は無かった。
あたし自身がそう言う答えを望んでいたからかもしれない。
これでよかったんだ。
これで……
あたしはベッドから起き上がった。
「あれ?もう大丈夫なの?」
「はい。お騒がせしてすみません。
ありがとうございました。」
あたしはそう言ってお辞儀し、
保健室を後にした。
それと同時にチャイムが鳴った。