【完】それでも、あたしは君が好き。
「何…?日記って…」
「いや、覚えてないのが当たり前だって、
気にしなくていい。じゃ、俺掃除行くわ」
比呂はどこかせつなく笑って、
そう言い残し広い背中をあたしに向けて
歩いて行った。
あたしは自分の掃除場所に
向かいながら
比呂の言った日記の事を考えた。
「日記…?日記ってなんだ…?」
「日記?」
「え?あ、莉生ちゃん」
「愛結、大丈夫か?
そんで日記って?」
後ろから突然声をかけてきたのは
莉生ちゃん。