【完】それでも、あたしは君が好き。
そして放課後。
あたしは莉生ちゃんに
バイバイと告げて、
家路へとついた。
「…ただいまー」
「おかえり!お姉ちゃん!」
迎えてくれたのは
これから出かけようとしていた彩音だった。
「どっか行くの?」
「あ、うん…!
今日、夕飯いらないよっ!」
そういって足早に家を出て行った。
………彼氏だな…あれ。
そっか……彩音も
恋するんだ……
あたしは少しだけ喜んで
リビングへ向かった。
リビングの机には
彩音からの手紙。