【完】それでも、あたしは君が好き。
【おねえちゃんへ
お疲れ様!
今日は夕飯食べてから帰ります!彩音。】
そう書かれていて、
きっとあたしと会わなかった時のために
手紙を残してくれていたんだろうと
思い、その手紙を置いとくところが無いため
そのままスクールバッグに入れ、
部屋に戻った。
学校から出された課題を終えて、
あたしはひとりで夕飯を作り、
ひとりで食べた。
そして、お父さんの分は別で取って
冷蔵庫に入れた。
そんなとき、
彩音が帰宅した。
「早かったね!」
「うん…!夕飯食べただけだから!」
そう言って自室へと向かった彩音を
追いかけるように
あたしも自室へ戻った。