【完】それでも、あたしは君が好き。




それから、授業が終わり、
放課後になった。



「………ふぅ………~」


「愛結?
ため息ー?らしくないな~」


莉生ちゃんは
あたしにそう言いながら、
肩をポンと叩いた。



そりゃ、ため息も出るよ……


これから、
陸と一緒に帰って
帰り道であたしの気持ちを言わなくちゃなんだから……



「…うん…
これから、陸と話すの」


「え?」


「あたしが思ってることちゃんと
言うの。」



「……愛結……
本気なの…」



あたしはそう言う莉生ちゃんに
コクンと首を上下した。



< 210 / 308 >

この作品をシェア

pagetop