【完】それでも、あたしは君が好き。
それから、授業が終わり、
放課後になった。
「………ふぅ………~」
「愛結?
ため息ー?らしくないな~」
莉生ちゃんは
あたしにそう言いながら、
肩をポンと叩いた。
そりゃ、ため息も出るよ……
これから、
陸と一緒に帰って
帰り道であたしの気持ちを言わなくちゃなんだから……
「…うん…
これから、陸と話すの」
「え?」
「あたしが思ってることちゃんと
言うの。」
「……愛結……
本気なの…」
あたしはそう言う莉生ちゃんに
コクンと首を上下した。